「使われない」「効果が見えない」LINEスタンプカードが伸び悩む理由

2025年4月17日

「使われない」「効果が見えない」LINEスタンプカードが伸び悩む理由

結論｜スタンプカードが機能しない最大の理由は「設計ミス」

LINE公式アカウントでスタンプカード機能を導入する店舗は年々増えていますが、「全然使われない」「お客さんが貯めてくれない」「リピートにつながっていない」と悩む声も多く聞かれます。ツール自体は便利でも、しっかりと設計しなければ成果には結びつきません。

多くの場合の原因は、スタンプカードの設計が現実の来店状況やユーザーニーズとマッチしていないことにあります。飲食、美容、整体など業種を問わず「とりあえず作った」状態で運用されてしまっており、結果として使われずに終わってしまうのです。

① 設計が現実と合っていない
例えば「スタンプ10個で1杯無料」の設計でも、月1回の来店頻度なら特典達成までに10ヶ月以上かかってしまいます。お客様の生活リズムや来店サイクルに見合っていないカードは、そもそも“貯まる気がしない”と感じられてしまいます。
② ユーザーに魅力が伝わらない
特典内容が弱かったり、伝え方が曖昧で「結局何がもらえるの？」となると、ユーザーのモチベーションは続きません。「わざわざ貯めるほどの価値がない」と感じさせてしまうと、途中で離脱される可能性が高くなります。
③ スタッフの案内不足・継続運用がされていない
店頭でしっかり案内されていない、LINE上でもスタンプの進捗が一切送られてこない…そんな状態ではお客様の記憶にも残りません。導入初期に意気込んで終わり、というパターンも非常に多いです。

飲食店は業種的にスタンプカードとの相性が良さそうに思えますが、実は“貯まるかどうか”は業態によってかなり異なります。例えば「毎日来るランチ常連」もいれば「月に1度ディナーで使うだけ」という層もいます。

一律で「10回来店でドリンク無料」に設定すると、ヘビーユーザー以外にはメリットが届かず、途中で飽きられる原因に。「3回で1杯無料」や「ランチ利用限定」「週2以上の利用で特典」など、ターゲット層を絞った設計が重要です。

カットやカラー、まつエクなど、美容系サービスは来店周期が1〜2ヶ月以上空くのが一般的。そのため「スタンプ10個で特典」だと、達成までに1年以上かかってしまい、途中でユーザーが忘れてしまうケースも珍しくありません。

「5回来店でトリートメント」「商品購入や紹介でもスタンプが貯まる」など、複数の貯め方を設けて回転率を高めたり、誕生月や記念日に特別スタンプを配布したりすることで、定着率を高めることが可能です。

整体や整骨院では、「LINE＝予約連絡用ツール」という認識のまま、スタンプカード機能が活用されずに終わっている例も多く見られます。また、体調によって不定期で来院するケースもあり、貯まり方が安定しにくい業態です。

だからこそ、「月4回以上で5回目無料」「3回連続で来院したら次回割引」など明確な行動誘導が必要になります。スタンプカードは“習慣化”の手段として活用すべきです。

スタンプカードが失敗する最大の理由は「設計の甘さ」にあります。来店ペースや顧客属性を無視して店舗都合で作られたカードは、どれだけ告知しても貯めてもらえません。逆に、“貯めたくなる理由”がある設計はそれだけで継続率に差が出ます。

重要なのは「達成しやすくて、価値もある」こと。誰でもすぐ貯まるわけではないけど、「これなら頑張れる」と思ってもらえる絶妙なラインを狙いましょう。

スタンプカードはただ導入するだけでは意味がありません。ユーザーが「貯められる・貯めたい」と思える設計ができていなければ、販促ツールとしての役割を果たさず埋もれてしまいます。

今使っているスタンプカード、本当にお客様の来店頻度や期待に合っていますか？一度立ち止まって設計を見直すだけで、集客効果は大きく変わるかもしれません。

CONTACT

お問い合わせは、下記フォームをご入力下さい。
お客様から頂いた個人情報はプライバシーポリシーに基づき厳重に保護致します。
※は必須項目です。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されておりGoogleのプライバシーポリシーと利用規約が適用されます。