Googleビジネスプロフィールの「投稿ネタがない…」を解決!週2投稿ってみんなどうやってるの?
「投稿ネタがない…」は誰でも通る悩み
Googleビジネスプロフィール(以下、GBP)を運用していると、「そろそろ投稿をしようかな」と思ったタイミングで「ネタがない…」と手が止まってしまう経験は、多くの店舗で共通する悩みです。
特に週2回といった“継続的な発信”を目指す場合、最初は思いついた内容を投稿できても、数週間〜数ヶ月すると、投稿内容がワンパターンになったり、そもそも書くことがなくなってきたりします。
「飲食店なら料理の写真があるけど、ウチは何を投稿すればいいの?」「毎回違うことを書かないと意味ないの?」といった不安から、運用が止まってしまうことも珍しくありません。
でも安心してください。投稿のコツは“ネタ探し”ではなく、“パターン化と継続”にあります。この記事では、ネタに困らず週2投稿を続けるためのアイデアや工夫を、業種ごとの事例や実際の取り組みも交えて紹介します。
飲食は投稿しやすい。でも、それ以外の業種は?
カフェやレストラン、ケーキ屋、パン屋などの飲食業は、比較的ネタに困りません。新メニューの紹介や限定スイーツ、テイクアウトの様子など、視覚的なコンテンツも豊富で、日々の営業から自然に投稿素材が生まれます。
一方で、整体院、外壁塗装、リフォーム店、司法書士事務所などの非飲食系業種では、「写真映えしない」「日常に変化がない」「PRできる“モノ”がない」と感じやすく、投稿が億劫になりがちです。
しかし実際は、専門知識やスタッフの視点こそが、信頼を得るための“伝えるべきコンテンツ”になります。たとえば整体院なら、自宅でできる簡単なストレッチや、最近よく来院される症状へのアドバイス。塗装業なら、塗料の種類による効果の違いや、築年数別の外壁チェックポイントなど。
「こんな情報、誰が興味あるの?」と思うことでも、一般のお客様からすると“初めて知ること”だったりします。ユーザー視点で見れば、ネタは意外なほどたくさんあるのです。
全部違う内容じゃなくてもいい。ルーティン化がカギ
「投稿は毎回内容を変えないとダメ」と思っている方も多いのですが、GBPではその必要はありません。むしろ大切なのは、定期的に更新されていることと、検索ユーザーにとって有益な情報が掲載されていることです。
たとえば、週2回の投稿を1ヶ月続けるだけで8本分が必要になります。それを毎回ゼロから考えていたら、運用は長続きしません。だからこそ、「投稿の型」を決めておくことが重要です。
実際、多くの店舗では、以下のように曜日やテーマを固定し、ある程度フォーマット化して運用しています:
- 月曜は「今週の空き状況」+豆知識
- 金曜は「最近のお客様事例」または「スタッフ紹介」
このように、“ネタ”ではなく“パターン”で考えることで、毎週の投稿作業が「考える」から「埋める」作業に変わり、負担がぐっと軽減されます。スタッフと分担しやすくなるのもポイントです。
実際の事例紹介:飲食店・整体・エステの投稿術
具体的な現場の運用事例も見てみましょう。
あるカフェでは、週1回「週替わりスイーツ」と「季節のおすすめドリンク」をセットで紹介する投稿をルーティン化。投稿はスマホでスタッフが撮影した簡易写真ながら、「毎週見るのが楽しみ」「写真を見てそのまま来店」というファンが定着し、売上にもつながっています。
また、整体院では「最近はこんな症状の方が増えています」と冒頭に書き、「なぜ増えているか」「どんな対処ができるか」「家でできるストレッチ」を丁寧に解説するスタイルを定着させ、検索経由の問い合わせが安定的に増えています。
エステや脱毛などの美容業種では、お客様が顔出しで感想を書いたミニボードを持って写真に映り、投稿本文に「お客様の声」として紹介するスタイルが人気。口コミとしての信頼感と、実際の成果イメージを同時に伝えられる投稿として高い反応を得ています。
ネタがないからといって“日記投稿”になるのは逆効果
「もう何を書けばいいのか分からない」となると、つい「今日は雨ですね」「最近寒いですね」「お昼にパスタを食べました」といった日記のような内容になってしまうことがあります。
しかし、Googleビジネスプロフィールの投稿は、SNSとは違い、関係性ができているフォロワー向けの発信ではなく、検索ユーザーに向けた“信頼獲得の場”です。
ユーザーは「このお店、信頼できそう?」「自分に合ってるかな?」といった視点で情報を探しているため、意味のない雑談投稿は、むしろマイナス印象を与えてしまうリスクもあります。
投稿内容には、必ず「見る人にとって何かしらの価値があるか?」という観点を持つことが大切です。たとえ同じ「今日は寒いですね」という一言でも、そこから「寒暖差で腰痛が増える時期なので注意を」とつなげれば、それは立派な“お役立ち情報”に変わります。
ネタがないと感じた時こそ、「誰に、何を伝えたいか?」という軸に立ち返ってみましょう。
「投稿が続かない」を防ぐための3つの視点
投稿が続かないと感じるとき、実は「ネタがない」のではなく「ネタの探し方が偏っている」だけかもしれません。以下のような視点を持つことで、自然と書けることが増えていきます。
① ユーザーが知りたいことを考える
初めて来るお客様は、どんな不安や疑問を持っているでしょうか?たとえば「女性スタッフはいる?」「どんな雰囲気の店?」など、現場にとっては当たり前の情報が、ユーザーには“投稿してほしい情報”です。
② 季節や天気などと絡めてみる
「梅雨時期は滑りやすい玄関タイルの掃除方法」「冬は肩こりが増える理由」など、季節や天気はネタの宝庫。ニュースと絡めるのも有効です。
③ 自分たちにとっての日常こそ、他人には価値がある
「朝の準備風景」「こんな道具を使ってます」「最近導入した新しい機械」など、“お店の裏側”は、それだけで十分なネタになります。
「駐車場あり」「子連れ歓迎」など、ニーズ検索を意識した投稿が◎
Googleマップや検索では、「エリア名+業種」だけでなく、「駐車場あり」「子連れOK」「ペット可」「女性スタッフ在籍」などの条件付きの検索が増えています。
実際に「中野 カフェ ペット可」や「那覇 整体 駐車場あり」といったキーワードで探すユーザーは少なくありません。これは、ユーザーが「サービスそのもの」ではなく「自分に合った環境」を重視して選んでいる証拠です。
そのため投稿では、店舗の強みや特徴(=検索される条件)に関しても、明確に文章内で触れておくことが大切です。
たとえば以下のような情報は、意識的に盛り込むと検索ヒットのきっかけになります:
- 「店舗前に2台分の駐車スペースあり」「近隣にコインパーキングあり」
- 「ベビーカーOK・キッズスペース完備」「お子様連れのご来店歓迎」
- 「小型犬OKのテラス席あります」「ペット同伴OKのサロンです」
- 「女性スタッフのみで対応」「男性も歓迎の脱毛プラン」など
こうした特徴は、検索ユーザーのニーズに直結しやすく、投稿に記載することでGoogle側にも関連性を明確に伝えることができます。
ただの営業情報ではなく、「ユーザーが求めている条件に自店が合致していること」をアピールする――それが、投稿からの来店につながる近道です。
まとめ|ネタ切れをなくすには「型」を決めること
GBP投稿の本質は、継続によって信頼を積み上げ、検索ユーザーに「安心感」を与えることです。特別なネタを用意しなくても、見せ方を整えるだけで立派な投稿になります。
週2回の投稿を習慣にするためには、「毎回ゼロから考える」のではなく、「曜日ごとにテーマを決めて、テンプレートに当てはめる」発想が欠かせません。
スタッフで持ち回りにしたり、写真+一言コメントだけの日も設けたりしながら、無理なく、でも続けられる仕組みをつくる。それが、MEO対策にもつながる“正しい投稿運用”です。
投稿に疲れたときこそ、「がんばらなくてもいいやり方」を見直してみましょう。